クモのようにコツコツと

フロントエンドエンジニア イイダリョウの技術ブログ。略称「クモコツ」

WebエンジニアやWeb業界の日本産業界での位置付け(総務省資料より)

「Webエンジニア」と「フロントエンド エンジニア」「バックエンドエンジニア」とか「IT業界」と「Web業界」などの位置付けが曖昧だったので調べてているうちに、総務省の資料に辿り着き、日本産業界全体の中での位置付けも把握できました。それでは、どうぞ!

【目次】

職種編:Webエンジニアの日本産業界での位置付け

フロントエンドエンジニアはWebエンジニアの一部

以前、Webデザイナーからのキャリアパス としてWebデェイレクター、フロントエンド エンジニア、UIデザイナー、があると書いた。

※参考:Webデザイナーに必要なスキルと代表的な7つのキャリアパス - クモのようにコツコツと

その後、勤務先での肩書きが以前から希望していた「フロントエンド エンジニア」になった。フロントエンド エンジニアに関連する職種として「バックエンドエンジニア」や「Webエンジニア」がある。バックエンドとは分担範囲が明確だが「Webエンジニア」はどういう位置付け?バックエンドと同義?フルスタックエンジニア?それともバックエンドもフロントエンド も含まれる?

よくわからなくてTwitterでアンケートをとった。

結果、Webエンジニアの中にはフルスタックもフロントエンドもバックエンドも全て含まれるので、フロントエンドエンジニアも「私はWebエンジニアです!」と名乗っても良さそう。

それどころか「Webに関わるエンジニアはみな仲間」という心強いコメントもいただき、嬉しい限り。

  • Webエンジニア
    • フルスタックエンジニア
    • バックエンドエンジニア
    • フロントエンドエンジニア
    • その他Webに関わるエンジニア

ところで、「○○エンジニア」って他にも種類がたくさんあるけど「Webエンジニア」はその中でどんな位置付けなんだろうか?それが今回の旅の発端。

日本標準職業分類

いろいろ調べているうちに総務省の「日本標準職業分類」にたどり着いた。

日本の職種は大きくはA〜Lの12職種に分かれる。

コード 項目名
A 管理的職業従事者
B 専門的・技術的職業従事者
C 事務従事者
D 販売従事者
E サービス職業従事者
F 保安職業従事者
G 農林漁業従事者
H 生産工程従事者
I 輸送・機械運転従事者
J 建設・採掘従事者
K 運搬・清掃・包装等従事者
L 分類不能の職業

※参考:統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

この中で「Webエンジニア」は「B 専門的・技術的職業従事者」に含まれる。

専門的・技術的職業従事者

行の右側の「INFO」を押すと詳細が読める。「B 専門的・技術的職業従事者」の詳細。

高度の専門的水準において、科学的知識を応用した技術的な仕事に従事するもの、及び医療・教育・法律・宗教・芸術・その他の専門的性質の仕事に従事するものをいう。 この仕事を遂行するには、通例、大学・研究機関などにおける高度の科学的訓練・その他専門的分野の訓練、又はこれと同程度以上の実務的経験あるいは芸術上の創造的才能を必要とする。

※参考:日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) 専門的・技術的職業従事者 情報処理・通信技術者 ソフトウェア作成者 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

「B 専門的・技術的職業従事者」をクリックするとさらに細かい分類が表示される。

コード 項目名
05 研究者
06 農林水産技術者
07 製造技術者(開発)
08 製造技術者(開発を除く)
09 建築・土木・測量技術者
10 情報処理・通信技術者
11 その他の技術者
12 医師,歯科医師,獣医師,薬剤師
13 保健師,助産師,看護師
14 医療技術者
15 その他の保健医療従事者
16 社会福祉専門職業従事者
17 法務従事者
18 経営・金融・保険専門職業従事者
19 教員
20 宗教家
21 著述家,記者,編集者
22 美術家,デザイナー,写真家,映像撮影者
23 音楽家,舞台芸術家
24 その他の専門的職業従事者

※参考:日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) 専門的・技術的職業従事者 | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

結構ある。。「Webエンジニア」はこの中の「10 情報処理・通信技術者」に含まれる。

情報処理・通信技術者

「10 情報処理・通信技術者」の詳細

情報処理及び情報通信に関する専門知識・経験をもって、適用業務の分析、システムの企画、プログラムの開発、構築されたシステムの管理、通信ネットワークの構築・保守などについての技術的な仕事に従事するものをいう。 この仕事を遂行するには、通例、大学などにおける自然科学に関する専門的訓練又はこれと同程度以上の知識と実務的経験を必要とする。 ただし、試験所・研究所などの試験・研究施設で、製品開発に関する基礎的な研究の仕事に従事するものは中分類〔05〕に分類される。 また、ハードウェアの製造のうち開発・設計に係る技術者は中分類〔07〕、ハードウェアの製造のうち管理、監督、指導に係る技術者は中分類〔08〕に分類される。

※参考:日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) 専門的・技術的職業従事者 情報処理・通信技術者 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

「10 情報処理・通信技術者」からはさらに9つに分類される。

コード 項目名
101 システムコンサルタント
102 システム設計者
103 情報処理プロジェクトマネージャ
104 ソフトウェア作成者
105 システム運用管理者
106 通信ネットワーク技術者
109 その他の情報処理・通信技術者

※参考:日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) 専門的・技術的職業従事者 情報処理・通信技術者 | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

「Webエンジニア」はこの中「104 ソフトウェア作成者」に含まれる。

ソフトウェア開発者

「104 ソフトウェア作成者」の詳細

ソフトウェア作成(基本ソフトウェア及びアプリケーションソフトウェア双方の開発を含む。)のための仕様決定、設計及びプログラミングの仕事に従事するものをいう。 ただし、主としてシステム全体の構成を企画する仕事に従事するものは小分類〔102〕に分類される。
事例 テクニカルスペシャリスト;プログラマー;ゲームプログラマー;CGプログラマー;社内システムエンジニア;クリエータ(情報通信産業に関するもの)

※参考:日本標準職業分類(平成21[2009]年12月統計基準設定) 専門的・技術的職業従事者 情報処理・通信技術者 ソフトウェア作成者 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

この先の小項目は総務省の「日本標準職業分類」では言及されていないが、ほとんど同じ内容である厚労省の「厚生労働省編職業分類」には言及されていた。

※参考:ハローワークインターネットサービス

コード番号は総務省と同じだが、項目名は「ソフトウェア作成者」ではなく「ソフトウェア開発者」になっていた。(こっちの名前の方がイイねw)

コード 項目名
104-01 ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)
104-02 ソフトウェア開発技術者(組み込み・制御系)
104-03 ソフトウェア開発技術者(汎用機系)
104-04 プログラマー
104-99 他に分類されないソフトウェア開発技術者

※参考:ハローワークインターネットサービス

この中でWebエンジニアは「104-01 ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)」に含まれる。

ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)

「104-01 ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)」の詳細

該当例:WEB系ソフトウェア開発技術者、オープン系ソフトウェア開発技術者、コンテンツ開発技術者(モバイルサイト)

ソフトウェアエンジニアということでPCやスマホのネイティブアプリのエンジニアもここに含まれる。アプリ以外にも「モバイルサイト」とあるのでPCサイトも当然含むと思う。

こちらの記事でフロントエンド エンジニアの分類についての総務省と厚生省が比較検証されており、フロントエンドエンジニアはやはりここが一番近いようだ。

※参考:職業欄になんて書けばよいの?【フロントエンドエンジニア編】 | クリエイターが主役のPRデジタルメディア「GOOD!CREATOR(グッド!クリエイター)」

関連職種

厚生省の「厚生労働省編職業分類」で関連職種も見ていく。

ハードウェアエンジニア

先ほどと同列にあった項目を見ると「104-02 ソフトウェア開発技術者(組み込み・制御系)」はハードウェア系

該当例:組込系ソフトウェア開発技術者、制御系ソフトウェア開発技術者

メインフレーム系エンジニア

「104-03 ソフトウェア開発技術者(汎用機系)」汎用機ってなんぞ?

該当例:汎用機系ソフトウェア開発技術者

オープン系はPCで汎用機系はPCよりもっと大きいコンピュータか。

※参考:システム開発の汎用系とオープン系の違いとは? | 20代・第二新卒・既卒の転職サイト【Re就活】

ああ、なるほど。メインフレームのことね。

※参考:オープン系とホスト(汎用)系の違いを簡潔に

PG(プログラマー)、コーダー

「104-04 プログラマー 」はフロントエンドエンジニアの前キャリアであるコーダーにあたる。設計はせず、設計書通りにプログラミングする人。

該当例:コーダー、ソフトウェアプログラマー

SE(システムエンジニア)

SEなどは「102-01 システム設計技術者」はあたりそう。

該当例:システムアーキテクト、システムアナリスト、社内システムエンジニア(主にシステムの設計に従事するもの)

PM(プロジェクトマネージャー)

エンジニアの管理職であるPM(プロジェクトマネージャー)は「103 情報処理プロジェクトマネージャー」にあたる。

該当例:プロジェクトマネージャ(アプリケーションソフトウェア開発)、プロジェクトマネージャ(システム開発)

Webデザイナー

デザイナー系は「22 美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者」に。「224-02 ウェブデザイナー」など。

該当例:ウェブクリエイター、Webデザイナー、ホームページデザイナー

Webディレクター、Webプロデューサー

ディレクター系は「249 他に分類されない専門的職業」にあるようだ。「アートディレクター 」「広告ディレクター」

なお、「234 プロデューサー、演出家」によるとプロデューサー系も「249-99」にあたるようだ。

広告プロデューサー[249-99]、Webプロデューサー[249-99]

※参考:ハローワークインターネットサービス

Webディレクターも表記はないが、Webプロデューサーがここに含まれるなら同じと思われる。

業種編:Web業界の日本産業界での位置付け

Web業界はIT業界の一部

今度は職種じゃなく業種の部分。「IT/Web業界」という言い方をよく見るが「IT業界」と「Web業界」の違いって何?調べてみた。

「IT」=Information Technologyの略で「情報技術」のことで、「Web」より意味は広い。

※参考:ITとは何か?IT化の意味から企業・業界をざっくり解説 -【とはサーチ】

「IT業界」「Web業界」の関係も然りで、Web業界はIT業界の中の一部だった!

  • IT業界
    • ハードウェア業界
    • ソフトウェア業界
    • 情報処理サービス業界
    • Web業界

※参考:「IT業界」と「Web業界」の違いは?仕事内容や平均年収を徹底解説 | IT・WEBちゃんねる

日本標準産業分類

またまた総務省の「日本標準産業分類」を見ていく。

日本標準産業分類の大項目はA〜Tの20項目に分類されている。

コード 項目名
A 農業,林業
B 漁業
C 鉱業,採石業,砂利採取業
D 建設業
E 製造業
F 電気・ガス・熱供給・水道業
G 情報通信業
H 運輸業,郵便業
I 卸売業,小売業
J 金融業,保険業
K 不動産業,物品賃貸業
L 学術研究,専門・技術サービス業
M 宿泊業,飲食サービス業
N 生活関連サービス業,娯楽業
O 教育,学習支援業
P 医療,福祉
Q 複合サービス事業
R サービス業(他に分類されないもの)
S 公務(他に分類されるものを除く)
T 分類不能の産業

※参考:統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

この中でWeb業界は「G 情報通信業」に含まれる。

情報通信業

「G 情報通信業」の詳細

 この大分類には,情報の伝達を行う事業所,情報の処理,提供などのサービスを行う事業所,インターネットに附随したサービスを提供する事業所及び伝達することを目的として情報の加工を行う事業所が分類される。  情報の伝達を行う事業所とは,電磁,非電磁を問わず,映像,音声,文字等の情報を伝達する事業所及び伝達するための手段の設置,運用を行う事業所をいう。  情報の処理,提供などのサービスを行う事業所とは,電子計算機のプログラムの作成を行う事業所,委託により電子計算機等を用いて情報の処理を行う事業所及び情報を収集・加工・蓄積し,顧客の求めに応じて提供する事業所をいう。  インターネットに附随したサービスを提供する事業所とは,インターネットを通じて,上記以外の通信業及び情報サービス業を行う事業所をいう。  情報の加工を行う事業所とは,新聞,雑誌,ラジオ,テレビジョン,映画などの媒体を通じて不特定多数の受け手を対象に大量に情報を伝達させるために,映像,音声,文字等の情報を加工する事業所をいう。

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

「G 情報通信業」からはさらに下記の5つに分類される。

コード 項目名
37 通信業
38 放送業
39 情報サービス業
40 インターネット附随サービス業
41 映像・音声・文字情報制作業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 インターネット附随サービス業 | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

この中でWeb業界は「40 インターネット附随サービス業」に含まれる。

インターネット附随サービス業(1)

「40 インターネット附随サービス業」の詳細

ソフトウェア作成(基本ソフトウェア及びアプリケーションソフトウェア双方の開発を含む。)のための仕様決定、設計及びプログラミングの仕事に従事するものをいう。 ただし、主としてシステム全体の構成を企画する仕事に従事するものは小分類〔102〕に分類される。
事例 テクニカルスペシャリスト;プログラマー;ゲームプログラマー;CGプログラマー;社内システムエンジニア;クリエータ(情報通信産業に関するもの)

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 インターネット附随サービス業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

「40 インターネット附随サービス業」からは下記の2つに分類される。

コード 項目名
400 管理,補助的経済活動を行う事業所(40インターネット附随サービス業)
401 インターネット附随サービス業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 インターネット附随サービス業 管理,補助的経済活動を行う事業所(40インターネット附随サービス業) | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

「Webエンジニア」は「401 インターネット附随サービス業」に含まれる。名前はまったく同じ。もう一つの「400 管理,補助的経済活動を行う事業所」は管理職。

インターネット附随サービス業(2)

「401 インターネット附随サービス業」の下はさらに下記の3つに分類される。

コード 項目名
4011 ポータルサイト・サーバ運営業
4012 アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ
4013 インターネット利用サポート業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 インターネット附随サービス業 インターネット附随サービス業 | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

Web業界は「4011 ポータルサイト・サーバ運営業」に含まれる。

ポータルサイト・サーバ運営業

「4011 ポータルサイト・サーバ運営業」の詳細

主としてインターネットを通じて,情報の提供や,サーバ等の機能を利用させるサービスを提供する事業所であって,他に分類されないものをいう。 広告の提供を目的とするものや,サーバ等の機能を主として他の事業の目的のために利用させるものは,本分類には含まれない。
事例:ウェブ情報検索サービス業;インターネット・ショッピング・サイト運営業;インターネット・オークション・サイト運営業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 インターネット附随サービス業 インターネット附随サービス業 ポータルサイト・サーバ運営業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

まさにWeb業界の業務内容が並ぶ。

関連業種

「39 情報サービス業」>「391 ソフトウェア業」に関連業種がある。

コード 項目名
3911 受託開発ソフトウェア業
3912 組込みソフトウェア業
3913 パッケージソフトウェア業
3914 ゲームソフトウェア業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 情報サービス業 ソフトウェア業 | 統計分類・用語の検索 | 政府統計の総合窓口

SI(システムインテグレーション)

「3911 受託開発ソフトウェア業」はSIなどのシステム開発系

顧客の委託により,電子計算機のプログラムの作成及びその作成に関して,調査,分析,助言など並びにこれらを一括して行う事業所をいう。
事例 受託開発ソフトウェア業;プログラム作成業;情報システム開発業;システム開発コンサルタント業;システムインテグレーションサービス業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 情報サービス業 ソフトウェア業 受託開発ソフトウェア業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

ハードウェア系

「3912 組込みソフトウェア業」はオフィス機器やIoT家電などのハードウェア系

情報通信機械器具,輸送用機械器具,家庭用電気製品等に組込まれ,機器の機能を実現するためのソフトウェアを作成する事業所をいう。
事例 組込みソフトウェア業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 情報サービス業 ソフトウェア業 組込みソフトウェア業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

アプリ系

「3913 パッケージソフトウェア業」はネイティブアプリ系かな。電子計算機ってコンピュータのことだよね。

電子計算機のパッケージプログラムの作成及びその作成に関して,調査,分析,助言などを行う事業所をいう。
事例 パッケージソフトウェア業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 情報サービス業 ソフトウェア業 パッケージソフトウェア業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

ゲームソフト系

「3914 ゲームソフトウェア業」は名前の通りゲームソフト開発

家庭用テレビゲーム機,携帯用電子ゲーム機,パーソナルコンピュータ等で用いるゲームソフトウェア(ゲームソフトウェアの一部を構成するプログラムを含む。)の作成及びその作成に関して,調査,分析,助言などを行う事業所をいう。
事例 ゲーム用ソフトウェア作成業

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 情報通信業 情報サービス業 ソフトウェア業 パッケージソフトウェア業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

以上は、先ほど触れた「IT業界」の中の「Web業界」以外(「ハードウェア業界」「ソフトウェア業界」「情報処理サービス業界」)に該当する。

※参考:「IT業界」と「Web業界」の違いは?仕事内容や平均年収を徹底解説 | IT・WEBちゃんねる

Webデザイン

なお、デザイン関係は「L 学術研究,専門・技術サービス業」 > 「72 専門サービス業(他に分類されないもの)」 > 「726 デザイン業」 >「7261 デザイン業」にあった。

工業デザイン,クラフトデザイン,インテリアデザイン,商業デザインなど,工業的,商業的デザインに関する専門的なサービスを提供する事業所をいう。
衣服,スカーフなどの服飾デザイン,服地,着物地などのテキスタイルデザイン及びパッケージデザインを行う事業所も本分類に含まれる。
事例 工業デザイン事務所;クラフトデザイン業;インテリアデザイン事務所;商業デザイン事務所;服飾デザイン業;テキスタイルデザイン事務所;パッケージデザイン事務所

 「Webデザイン」という単語は見当たらないけど、内容的にはここに入るでしょう。

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 学術研究,専門・技術サービス業 専門サービス業(他に分類されないもの) デザイン業 デザイン業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

Webマーケティング

広告関係は「N 学術研究,専門・技術サービス業」 > 「73 広告業」 > 「731 広告業」 > 「7311 広告業」にあった。

主として依頼人のために,広告に係る企画立案,マーケティング,コンテンツの作成,広告媒体の選択等,総合的なサービスを提供する事業所,新聞,雑誌,ラジオ,テレビ,インターネットその他の広告媒体のスペース又は時間を当該広告媒体企業と契約し,依頼人のために広告する事業所をいう。
広告文案の作成,商業美術などの業務を行うが,広告媒体に広告しない事業所は大分類G-情報通信業[4151]に分類される。
事例 広告業;総合広告業;広告代理業;新聞広告代理業;インターネット広告業;屋外広告業(総合的なサービスを提供するもの);車内広告業(総合的なサービスを提供するもの);電柱広告業(総合的なサービスを提供するもの)

※参考:日本標準産業分類(平成25年[2013年]10月改定) 学術研究,専門・技術サービス業 広告業 広告業 広告業 | 詳細情報 | 政府統計の総合窓口

「インターネット広告」とあるので「Webマーケティング」はここに含まれるはず。

最後に

ということで、なんとなくフワッとしたイメージで捉えていた業種や職種について、総務省、厚労省にまでさかのぼって確認しました。Googleマップで世界地図から市町村までクローズアップするような感じで楽しかった。新し目の業種、職種は「その他の」に組み込まれていることが多いねw この分類は数年ごとに改訂されるようなのでまた変わるかもしれません。2019年8月時点の情報でした。それではまた!


※参考:Web系職種のキャリアパスまとめ qiita.com