前回に引き続き、AWSについて調べていきます。前回調べたWebサイトホスティングに該当する実際のAWSのサービス「EC2」「RDB」「ELB」「S3」などについて。それではいきましょう!
【目次】
- ウェブサイトホスティングで主なインフラ要素(p19)
- ウェブ/アプリケーションサーバ:Lightsail、EC2、EBS
- データベース:Amazon RDS(p23)
- ロードバランサー:Amazon ELB(p24)
- バックアップ:Amazon S3(p25)
- 最後に
※前回:AWSを理解するために調べたこと(Webサイトホスティング編) - クモのようにコツコツと
ウェブサイトホスティングで主なインフラ要素(p19)
前回も参照していたAWSの「いろは」がよくわかるスライド。
今回はスライドのp19以降を見ていく。
ウェブサイトホスティングで主なインフラ要素
- ウェブ/アプリケーションサーバ
Amazon EC2 、Amazon Lightsail、Amazon EBS- データベース
Amazon RDS- ロードバランサー
ELB- バックアップ
Amazon S3、Amazon EBS スナップショット
ウェブ/アプリケーションサーバ:Lightsail、EC2、EBS
Amazon Lightsail(p20)
スライドのp20「Amazon Lightsail」
今すぐ使える月額・定額のシンプルなVPS
ほう、LightsailはVPSサーバなんだ。
Amazon Lightsailは、AWSが提供しているVPS(Virtual Private Server:仮想プライベートサーバー)サービスです。
他のAWSのサービスは、機能ごとに1つのサービスとして提供されています。しかしAmazon Lightsailはコンピューティング、ストレージ、データ転送など、WebサイトやWebサービスなどに使うサーバーとして必要な機能を組み合わせ、1つにまとめたパッケージで提供されています。
※参考:Amazon Lightsailとは?EC2との違いとメリット・デメリットを調べてみた | NHN テコラス Tech Blog | AWS、機械学習、IoTなどの技術ブログ
全部のせパッケージセットみたいな。月額が定額なのは従来のレンタルサーバと同じ価格設定でコスト計算がしやすいかもしれない。
VPSについても念の為おさらい
VPS(Virtual Private Server)は、日本語に訳すと「仮想専用サーバー」となります。1台のサーバーを複数のユーザーで共有する点は共用サーバーと同じですが、VPSでは、仮想的に専用サーバーと同様の自由度・性能を利用できるよう設定されています。
※参考:VPSとは?レンタルサーバーと何が違う?分かりやすく解説 | カゴヤのサーバー研究室
1台のサーバを複数のユーザで使うが仮想的に専用サーバのような仕切られた世界を再現しているわけだ。
Amazon EC2(p21 )
次、p21「Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud)」
1秒ごとの従量課金で利用可能な仮想サーバ
これが一番よく聞くし、自分にとって一番身近、最初に手をつけるべきサービスになりそう。なおAWSのサービスは同じ頭文字が続くとカウントで表現するようだ(「ECC」ではなく「EC2」といった具合)。
インスタンスとは
AmazonのEC2はインスタンスという単位で、サーバー環境が構築できます。インスタンスとは簡単に言えば、OSを載せた仮想サーバーのことです。また、インスタンスは複数作成して実行することもできます。
※参考:AmazonのAWS EC2とは?はじめての人向けに解説|TECH PLAY Magazine [テックプレイマガジン]
OSを含む仮想サーバを簡単にいくつも作ることができるので、ステージング環境を作りやすそう。
Amazon EBS(p22)
スライドのp22「Amazon EBS(Elastic Block Store)」。Elasticは「柔軟」という意味のようだ。
EC2にマウント可能なブロックストレージ
1つのEBSは最大16TB, 最大32,000IOPSまで性能を確保可能
ストレージということはファイル置き場か。16TB!ん?IOPSとは?
OPSは『インプット・アウトプット Per Second』といって、1秒あたりの処理できるインプット・アウトプットの数
※参考:ストレージの性能指標 IOPSってなに? | ストレージチャンネル
1秒あたり32,000回処理できるってなんだかすごい。
EBSボリュームは99.999%の可用性(要は安定度で、1年間ノンストップで動かしても動作しないのは数分以内)を満たすように設計されています。ちなみに99.999%はファイブナインと呼ぶこともあります。
※参考:https://style.potepan.com/articles/9385.html
99.999%(ファイブナイン)とはすごい安定性だ。
データベース:Amazon RDS(p23)
スライドp23「Amazon RDS (Relational Database Service)」
フルマネージドのRDBMSサービス
MySQL、Oracle、SQLServer、PostgreSQL、MariaDB、Aurora から選択可能
リレーショナルデータベースおさらい。
「RDB」は「Relational Database(リレーショナルデータベース)」の略で、日本語に訳すと「関係データベース」となります。RDBはデータを複数の表として管理し、表と表の間の関係を定義することで、複雑なデータの関連性を扱えるようにしています。
※参考:RDB(リレーショナルデータベース)とは | 関係データベースとNoSQLとの違い - 経営企画・マーケティング | ボクシルマガジン
Amazon RDSは、DBを“サービスとして提供”しています。つまり、あらかじめセットアップされた状態で提供され、パッチ適用やバックアップもAWSが運用してくれます。ユーザはDBを使うだけでいいんですよ
さらにDBのスケールアップやスケールアウトも簡単にできます。DBの拡張はオンプレミスだとかなり大変なので、このメリットも大きいですよね
最初からセットアップされているので構築が不要。前回調べたスペックの上げ下げ(スケールアップ、スケールアウト)も簡単。
従来の方法「オンプレミス」とは…
オンプレミスとは、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを使用者(ビジネス利用の場合は企業)が管理する設備内に設置し、運用することを指します。自社運用ともいいます。
※参考:オンプレミスとは | クラウド・データセンター用語集/IDCフロンティア
いわゆる自社サーバ。ラックトップにサーバ本体がズラッと積まれて、24時間動き続けて、扇風機や空調で冷やしている、みたいなイメージ。
ロードバランサー:Amazon ELB(p24)
スライドp24「ELB (Elastic Load Balancing) 」。
AWSクラウド上のロードバランシングサービス
前回調べたロードバランサー(負荷分散)。
ロードバランサーの役割
大きく分けて二つの機能があります。
- 複数台webサーバーを複数台用意し、負荷を分散させることができます。
- メンテナンスや障害時には切り離しを行うことができます。
※参考:【超入門】負荷分散をAWSのロードバランサーを使ってやってみよう - Qiita
複数台のサーバでアクセス集中対策を取る他、障害時に生き残ったサーバに切り替えることもできる。
バックアップ:Amazon S3(p25)
スライドp25「Amazon S3(Simple Storage Service)」
データ保存・バックアップ用途に向くオブジェクトストレージ 自動的に三箇所以上のDCに隔地保管 設計上のデータ耐久性は、99.999999999%
先ほどのEBSと同様、ストレージ(ファイル置き場)か。耐久性が「99.999999999%」イレブンナイン!さらにすごい。
EBSとS3の違いはなんだろう。
下記の記事によるともう一つのストレージサービス「EFS」も加えた比較でEFS→EBS→S3と行くにつれてスループットが遅くなる代わりに料金が安くなっている。
サービス EFS EBS(汎用SSD) S3(標準) スループット 数GB/Sec 1GB/sec 最も遅い 同時アクセス 複数AZの複数EC2 単一EC2 複数AZの複数EC2 1GBあたりの料金 0.33USD 0.10USD 0.023USD
スループットとはざっくりいうと処理速度のこと。
スループット (throughput)とは一定時間にどれくらいのお仕事を処理できるか?のこと。要するに処理能力のことです。
最後に
ということで、前回にざっと掴んだWebサイトホスティングの流れがAWSの中ではどのサービスに当たるのかを掴むことができました。EC2などよく聞くサービス名に加え、ホスティングをする上で必須になるサービスとの位置付けもイメージできました。
ブラックベルトスライドはp24でp74のうちのまだ半分も行ってません(笑)なんて濃ゆいスライドなんだwここから先はさらに詳細になっていきEC2の導入などになっていきます。引き続き、わからない単語を一緒に調べながら進めていきたく。それではまた!
※参考:Web開発環境の記事まとめ
qiita.com